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By ShureJapan |  Comment(s)

ポッドキャスト用マイクロホンの選び方

ソレン・ピーダーセン(Soren Pedersen)により2016年7月5日にEducationに投稿ポッドキャストは、その音質によってリスナーの評価が左右されてしまうことがよくあります。トピックや形式に関わらず、リスナーはラジオや他のメジャーなポッドキャストとあなたのポッドキャストの音を聞き比べるもの。皮肉なことに、音質が良ければ音の聞こえ方など誰も気にかけません。それがゴールなのです。音質が気になるということは、少なからずそこに問題があるということです。

今の時代、プロレベルの音質でポッドキャストを配信できる機器やテクニックは簡単に手に入るので、高額な予算は必要ありません。本当に必要なのは、良い部屋と良いマイクロホンです。

空間をレコーディング向けに最適化する

プロ向けのレコーディングスタジオを使えず、自宅や仕事場で録音をするDIYポッドキャスターにとっては、多くの場合録音場所となる部屋自体に、音響上の障害があります。このような環境では、通気口や電気製品、PCのファンなどの目的外のノイズも一緒に録音されてしまうのです。日常生活ではこういった音は気にならないものですが、録音したものを聞くと耳についてしまいます。またたとえ静かな部屋でも、壁、天井、床(絨毯がない場合など)からの反響で声がこもって聞こえることがあります。まるで箱の中で喋っているように聞こえるのですが、理論上は確かに箱の中で喋っていることになるためそのように聞こえるのです。このような場合マイクを自分に近づける(5~30センチ)と、ノイズや反響音に対して自分の声が大きくなり音質改善につながります。

ダイナミックとコンデンサー、どちらのマイクロホンを選ぶか

マイクロホンを選ぶ際には、ダイナミックとコンデンサーのどちらがいいのかという議論をよく耳にすることでしょう。これは最終的には2つの技術的特性の違い、つまり出力レベルと周波数特性の違いに集約されます。コンデンサーマイクロホンは通常、感度がより高く、出力レベルは高くなります。出力レベルが高いと信号をミキサーで増幅させる必要性が低くなるのがメリットです。増幅にはヒス音が伴いますし、低価格のミキサーほどこれが問題になります。

コンデンサーマイクはダイナミックよりも高域に対するレスポンスに優れています。つまり、くっきりとディテールに富んだサウンドを生み出してくれるのです。ただし宅録を行うポッドキャスターにとっては、これが逆に問題となる場合があります。コンデンサーマイクの場合、通気口のわずかなノイズやリップノイズまで敏感に拾い上げてしまうからです。ダイナミックマイクは、まるでカメラのソフトフォーカスフィルターが肌のしみを隠してくれるように、このようなノイズを自然に隠してくれます。

ポッドキャスト向きのマイク 4つの特性

あなたとリスナーをつなぐ最初の接点、それがマイクロホンです。では、ポッドキャストに向いているマイクの条件とは何でしょうか?最も重要な4点をあげてみましょう:

•ノイズを抑えられるよう、単一指向性(カーディオイド)であること。カーディオイドマイクは側面や背面からの音に対して感度が低いため、室内のノイズや反響音が収音されにくくなります。スーパーカーディオイドやショットガンマイクのように収音パターンが狭いほどノイズの遮音性は高まりますが、喋る人の口元が収音エリアに確実にフォーカスされていないと音量レベルに大きな差が生まれてしまいます。これは多くの人にとってそう簡単なことではありません。

•パ行のポップノイズを防ぐポップガードを使用すること。マイクの内側に音響上影響の無いフォームが付いているか、そうでない場合は外付けのポップガードを自分とマイクの間に設置します。例えば「プロフェッショナル」と発して、ポップノイズが出てしまう時ほどアマチュアっぽく聞こえてしまいます。

•低域の振動を遮断できるショックマウントが付いていること。マイクがオンの時にテーブルに触ったりキーボードを打ったりすると、低域の振動が伝わります。一部のマイクにはゴム製のサスペンションマウントがエレメントの周りに内蔵されていますが、その他のマイクでは外付けのサスペンションマウントによりマイクをゴム製ストラップやバンドで支える方法をとります。マイクのハイパスフィルタースイッチあるいはミキサーを使うと不要な衝撃音をさらにシャットアウトすることができ、室内の低域ノイズも軽減させることができます。

•マイクのサウンドをカスタマイズできる技量があること。現実的に考えてみましょう。人によって、ラジオ向きの良い声を持っている人もいれば、そうでない人もいます。専用のスタジオで録音する人もいれば、宅録する人もいます。あなたの声、レコーディング環境が完全に納得できるものでない限り、マイクで音質を調節して、室内ノイズを低減できることは大きなアドバンテージです。一部のマイクロホンには低域を減らすスイッチがついていますが、これは室内の振動音や、マイクを近づけて使う時のこもった低音を抑えたり、中高域をブーストして声の明瞭度を高めるのにも効果的。デジタルマイクロホンならさらに機能性が高く、内蔵のイコライザーでマイクの周波数特性を調整して室内のノイズを抑えたり、コンプレッサーで音量の変化を整えてリスナーが何度も音量調整しなくて済みます。

予算に合わせて選べるポッドキャスト向けShure製品4つ

ポッドキャスティングの良きパートナーとして最適なShure製品を4つご紹介しましょう。価格ごとに選べるマイクロホン3製品と、すでに気に入ったマイクロホンがある方も選択肢の幅を広げられるオーディオ・インターフェースが1製品です。

 

MV5デジタル・コンデンサー・マイクロホン

対象:シンプルでコストパフォーマンスの高いソリューションをお求めの方、ラップトップやタブレット、またはスマートフォンに直接録音している方

MV5はプラグ&プレイのポッドキャスティングに最適なインターフェース無しで使えるマイクで、PC、iOS、Androidデバイス(※Androidの対応要件は以下をご参照ください)に直接接続できます。高品質コンデンサー・マイク・エレメントはカーディオイド特性を備え、質の高いサウンドとノイズ遮音を実現。内蔵のフォームウインドスクリーン、ショックマウントがポップノイズや振動音を低減します。プリセットが標準搭載されておりイコライザー効果で明瞭かつ自然な声を再現、また音量レベルを安定させるコンプレッサーのほか、ディエッサーがサ行の歯擦音を抑えます。付属のiOS向けShurePlus™ MOTIV™アプリを使えば、イコライザーで室内のノイズを低減でき、設定は全てマイク自体に保存されるのでアプリに接続していなくても使用できます。ヘッドホン端子も備え、音量調整も可能。自分の声を聴きつつ同時にPCでオーディオ再生も可能です。MV5には小型のデスクトップスタンドおよびUSBケーブル、Lightningケーブルが付属しています。

MOTIVシリーズ「ポッドキャスター編」 特設ページ

 

PGA27大口径ダイアフラムコンデンサーマイクロホン

対象:ポッドキャストと音楽レコーディングの両方に適したマイクをお求めの方、オーディオミキサーを所有している、または購入する予定のある方

PGA27はバランスの取れたXLR出力を搭載したスタジオ・コンデンサー・マイクロホンです。明瞭でディテールに富んだサウンドを再現することができ、マイクケーブルでミキサーに接続できます。きわめて感度が高いため、理想的なスペックには程遠い安価なミキサーやプリアンプでも、ファンタム電源さえ用意できれば優れた結果を生み出すことが可能です。付属の外付けショックマウントが振動を吸収し、別売りのフォームウインドスクリーンあるいはポップストップウインドスクリーンも取り付けられます。切り替え可能なハイパスフィルターが室内の低域ノイズの入り込みを抑えるため、ホームレコーディングにも理想的。音量の高い楽器を歪みなしに録音するには、-15dBのアッテネーターで感度を下げることができます。

 

SM7Bダイナミック型スタジオマイクロホン

対象:プロのアナウンサーや著名なポッドキャスターたちと同様のマイクをお求めの方、またそれに見合う機材をお持ちの方

SM7Bは世界中のラジオ局で長年にわたり使用されてきた伝説的マイクで、マイケル・ジャクソンンの名作アルバム「スリラー」のレコーディングに使用されたことでも有名です。大型ダイナミックマイクの特徴である温かみのあるメロウなサウンドを再現し、5~7センチと口から非常に近い位置で使用するようデザインされています。ただしこれは出力レベルが低いということでもあり、良質のミキサーまたはマイクプリアンプでヒス音を防ぎ最大限の音を引き出す必要があります。ポップノイズを抑えるフォームウインドスクリーンは2枚付属。マイク背面にはローカット及びハイブーストの切り替えスイッチがあるので、声質と部屋に合わせてサウンドをカスタマイズすることができます。

 

MViデジタル・オーディオ・インターフェース

対象:マイクをすでにお持ちの方、XLRマイクをほかの用途に使用したい方

お好みのマイクをすでにお持ちですか?またはマイクロホンをノートパソコンやタブレットにどうやって繋げばいいのか悩んでいませんか?MViがあればあらゆる標準的なXLRマイクロホン(あるいはエレキギター、ベース、キーボード)をお持ちのPC、iOS、Androidデバイス(※Androidの対応要件は以下をご参照ください)に接続できます。5種類のプリセットモードでスピーチ、歌声、楽器のパフォーマンスを最適化できるほか、フロントパネルで入力レベルの調整ができ非常に便利。音量調整できるヘッドホン端子を備えているため、録音済みの音源に合わせてポッドキャストインタビューや歌、演奏をしながら録音することができます。さらにコンデンサーマイクロホン用のファンタム電源も備えています。

MOTIV製品シリーズのポッドキャスター専用特設サイトがオープンしました!あなたに最適なマイクは?ページでチェック↓

MOTIVシリーズ「ポッドキャスター編」 特設ページ

※MV5,MV51,MViは次の条件を満たすアンドロイドデバイスをサポートします。アンドロイド5.0以降(Lollipop)、USBが100mA以上の電流を供給できること、OTGケーブル、USB1.1以降のオーディオをサポートできること。すべてのアンドロイドデバイスに互換性があるわけではありません。アンドロイドはGoogle Inc.の登録商標です。OTGケーブルは含まれません。

ソレン・ピーダーセン
ソレンはワイヤードマイクロホンを担当するShureのプロダクト・スペシャリスト。MOTIV™およびPG ALTA製品ラインの開発を率い、Shureイヤホンの愛好家でもあります。コロンビア・カレッジ・シカゴでオーディオアート及び音響学を学び、レコーディングは15歳から行っているそう。プライベートではドラムを演奏、料理が大好きという一面も。

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